バブル崩壊後のニッポンはモノづくり大国といわれながらも、製造のメインは賃金の安い中国やアジアへと移ってしまった。
いわゆる製造業の空洞化である。
工都として発展してきた川崎市はその影響をモロに受け、不況の波にのまれていた。
「どうにかしなければいけない」そんな声に応えるべく、川崎市役所内に立ち上がったのが「ものづくり機能空洞化対策研究会」である。
週1回朝7時からの会議は800回を超え、川崎市の製造業の発展を討論してきた。
彼らは徹底した現場主義を貫き、個々の企業の声に耳を傾けた。
そして企業と企業、企業と銀行、または企業と大学などを連携させ、大きなネットワークを形成するに至った。
そしてそれが大きなムーブメントをつくり、徐々に活気を取り戻していった。
そしてモノづくりの町・川崎は復活したのである。
この川崎モデルの成功は、日本の他の自治体をはじめ、国の機関や海外の自治体、マスメディアなども多く、川崎に視察にきているほどだ。
ではなぜ、川崎モデルは成功したのか? それは公務員としては異例である、「密着」「おせっかい」「キャラバン隊」という戦略だった。
彼らは川崎の企業がよくなるのを待つのではなく、自らが率先となって川崎市の経済を活性させるために立ち上がったのである。
本書は、川崎市の中小企業経営者や銀行員たちへの取材から、川崎モデルを推進しているメンバーの奮闘を描いたノンフィクションビジネス本。
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